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  1. 滋賀県議会 2021-03-09
    令和 3年 3月 9日予算特別委員会環境・農水分科会−03月09日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 3年 3月 9日予算特別委員会環境農水分科会−03月09日-01号令和 3年 3月 9日予算特別委員会環境農水分科会           予算特別委員会 環境農水分科会調査報告書                                開会 9時59分 1 開催日時      令和3年3月9日(火)                                閉会 11時37分 2 開催場所      第三委員会室 3 出席した委員    竹村分科会長、駒井副分科会長             白井委員佐口委員大橋委員中村委員桑野委員、             今江委員 4 出席した説明員   石河琵琶湖環境部長および関係職員 5 事務局職員     立川主査、柴田副主幹 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告  9時59分 《琵琶湖環境部所管分》 1 議第1号 令和3年度滋賀一般会計予算のうち琵琶湖環境部所管部分について (1)当局説明  中田琵琶湖環境部次長 (2)質疑、意見等中村才次郎 委員  先ほどの次長の説明の中で、部局別予算の概要の64ページの「びわ湖の日」活動推進事業説明がありました。後でマザーレイク事業との関連を説明するというようなお話があったと思うんですけれども、そのマザーレイク事業お話の中であまり具体的に出てこなかったんですが、もう少し詳しく教えていただければと思います。 ◎西村 環境政策課長  びわ湖の日の取組について、びわ湖の日が7月1日でございますので、その7月1日を目指して今マザーレイクゴールズのほうの発表といいますか、策定といいますか、最終的な公表を予定されておりまして、そういったところの盛り上げ部分を連携させていただくというふうに考えております。 ◎三和 琵琶湖環境部技監  このびわ湖の日のイベントに関して、マザーレイクゴールズのキックオフという意味合いもありますので、その中で実際にマザーレイクゴールズに関する様々な御説明であるとか、関連する方々からの発表といいますか、そのようなものも含めてこのびわ湖の日の取組の中で進めていこうというものでございます。 ◆佐口佳恵 委員  二、三伺わせてください。68ページとかの西の湖水質改善対策検討事業辺りお話になっていたところか、81、82ページのところだと思うんですけれども、水草対策です。企業、大学などで対策高度化を図っていかれるということで伺っていたんですが、また外来生物対策協議会でしたか、ちょっと名前が間違えていたらごめんなさい。協議会をつくって当たられるということだったんですけれども、この対策協議会の中に入っておられるかもしれないんですが、専門家の関与はあるのでしょうか。あるとすればどういう方がいらっしゃるのかということを教えていただければと思います。 ◎矢野 自然環境保全課長  水草の特に外来水生植物対策部分につきましては、説明させていただきました支援の事業で、民間事業者の方が例えば水草外来植物の防除に当たって、防除がなかなか難しい駆除困難地のところに薬剤を塗ることによって植物を枯らすことができないかとか、そういった新しい技術を今研究されているところです。協議会のほうにつきましても、県立大学の方をはじめ研究の方にも中に入っていただいて、それぞれいろいろな研究をされている部分もあるんですけれども、そういう民間研究にも生かせるものがないかとかいった情報交換も総会の場等で共有していただいたりといったことも含めて対応を進めております。 ◆佐口佳恵 委員  では、前半のほうは、対策高度化については民間がされていることを支援され、後半の対策協議会のほうでは県立大学の先生などが関与していただいているということですね。今、つぶさに全てをお聞きするのもあれなので、協議会に関わっておられる県立大学の先生と専門の学科、その方の論文などを拝見したいんですけれども、そういったものは後から資料でまた提供していただけますでしょうか。  もう2点あります。植樹祭の苗の関係でちょっと気になったことが耳に入りました。今苗が育っていて、いろいろなイベントで使っていただいていると思うんですが、苗の中には大きくなり過ぎてしまったから、上の部分を切ったものがあるということを聞きました。これはもう使い切りましたということであればいいんですけれども、苗を育てている方によると上のほうの切り方によっては、それを植えてもちゃんと真っすぐな木に育たないとかいうことをおっしゃっていたんですが、そのあたりは大丈夫でしょうか。 ◎池田 森林政策課全国植樹祭推進室長  植樹祭が1年延期になったことにつきまして、ホームステイ、スクールステイで苗木を育成していただいている方については心配いただいているところでございます。実際、現時点でそこまで大きくなっている苗というのはないんですけれども、あと1年すると大きくなるだろうということが考えられます。それで、そういった苗木につきましてはイベントで植えられるところなんですけれども、大きくなり過ぎる苗につきましては、苗木だよりであるとか、そういった広報物で常に育ててらっしゃる方とコンタクトをとっておりまして、例えば80センチを超えてきたよということであれば連絡くださいと、そして私たちが引き取ってイベントで使いますと。そして、また必要であれば回収して小さい苗木もございますので、そういったものを使っていただくということで対応しているところです。通常、剪定をしますと副芽といいます2番目が立ち上がってきて、またふつうの木に戻るというのがふつうの木でございまして、大きく心配はすることはないんですけれども、樹形が整わないということが出てくるかと思います。そういった関係もありますので、回収させていただくということでアナウンスさせていただいているところでございます。 ◆佐口佳恵 委員  ということは、この大きさになるとっていう大きさが私が思ったよりも小さかったんですけれども、せっかくこの記念すべき植樹祭で植えて、何十年たったのに樹形がきれいにならないという苗に関しては回収を一生懸命図っていただいているということを今お聞きしたということで、よろしかったでしょうか。 ◎池田 森林政策課全国植樹祭推進室長  樹形が整わないというのは、そのときでして、イベントに使うときにちょっとこう段違いで伸びるようなことがあるんですけれども、広葉樹でしたら別に大きくなっても全然問題はございませんし、大きくなったものを回収して私どもが剪定して使うというのではなくて、規格品ではございませんので、私たちがふつうの市民、県民の方に使うイベントとしましては、苗木が1メートルになろうが少々大きくなろうが全然問題はありません。昨年の11月に使いましたイベントでも非常に大きくなった特殊な苗があったんですけれども、それも使わせていただいているところでございます。剪定して使うということはございません。 ◆佐口佳恵 委員  剪定して使うことはないと聞いてお聞きしました。まさにこちらの県内調査で行った苗木をお育てになっていたあの方からお聞きしたことですので、確認をとらせていただきたいと思っておりました。  もう1点ですが、世界湖沼会議とか世界水フォーラム琵琶湖魅力世界に発信していくというふうにおっしゃっていた件なんですけれども、どういったものを何点ぐらいというか、ちょっと例をあげて、琵琶湖魅力世界に発信しているものについて、ここを見たら分かりますというものがあれば見たいです。どうやったら知れますか。 ◎三和 琵琶湖環境部技監  世界湖沼会議については、それぞれ過去にやってきている会議中身、議題がありますし、特に昨今世界的な水問題がある中で、とりわけ湖の希少性といいますか、特異性淡水資源としての重要性、これが結構世界的な問題であるにもかかわらずローカルの問題として捉えられがちであるということで、湖沼の問題を世界の水問題の主流化、メインストリーミング化しようということで発信しております。先ほどのマザーレイクゴールズではないですが、地域での水を守る取組滋賀県らしい取組を発信していく、水を守る世界農業遺産もありますけれども、水とともにある暮らしをいかに世界に発信して、持続可能社会における滋賀県のこの優位性といいますか、を発信していくという観点で、様々な議題を提示して議論をしていこうというふうに考えております。 ◆佐口佳恵 委員  ということは、会議の発信というのはその時点の問題ですけれども、事前にどういった研究をされているのかという、例えば研究所が論文発表とかをされているのかなというイメージだったんですが、そういうものが蓄積されているところとかはないという感じですか。個別に聞かないと分からない。 ◎池田 森林政策課全国植樹祭推進室長  すみません、先ほどの苗木のことです。先ほど調査で聞いたというふうにおっしゃいましたので、ちょっと付け加えさせていただきたいんですけれど、よろしいでしょうか。  苗木をつくっている専門業者が一部剪定されているというのは承知しております。樹形がいびつにならないものを剪定してサイズを落としているというのは事実、一部ございます。 ◎三和 琵琶湖環境部技監  様々な観点からの調査研究で、さらには世界湖沼会議の特徴として、研究としてはその水質に関する調査などの成果を発表する場でもありますけれども、例えば全層循環の問題とかも蓄積したデータがありますので、そういったものも発信する場ではありますが、一方で市民が参加するという場でもありますので、そういった観点ではそれぞれの地域でやられている様々な市民活動のようなものを発信しておりまして、そういった成果についてはそれぞれの会議の中でまとめられているということです。 ◆佐口佳恵 委員  もちろん膨大なデータ等はなかなかオープンにされても見られないかもしれないのですが、せっかく研究をそこに向けてしていただいているのであればその情報にちょっと触れたいなと思った視点からの質問でしたので、了解いたしました。  あと、一定の大きさまでだったら剪定しても何ら問題がないそうなんです。でも、やっぱり今回の延期に伴って大きさを一定超えてしまったものを剪定している例についての御心配だったので、業者の剪定なのか、どこかに行ってからの剪定なのか私は承知しておりませんけれども、一度御確認いただけたらと思います。 ◆今江政彦 委員  3点ほど。1つRDの問題です。今日も京都新聞にちょっと特集記事みたいなのがありましたけれども、何とか今年度で二次対策工事が終わるということで、今回新年度予算でいわゆる水の管理を含めて維持管理ということで、2億円余り計上されているということですが、これは県の初動の対応を含めて大変大きな問題が絡んでいるということで、いわゆる元職員を含めて聞き取りをしてアーカイブで記録を残すということはとても重要だと思います。造林公社でもそうですよね。造林公社の場合は、国の政策ということもあったんですが、これにつきましても今ずっと数十億円の返済ということで、このRDの問題と造林公社の経緯というのは、やはり滋賀県にとって大変大きな行政課題であったというふうに思います。後々の検証がしっかりできるように今取り組んでいらっしゃるというアーカイブでの対応を含めて、これは先送りしないでしっかりやってほしいと思っています。その辺のお考えを確認したいのが1点です。  もう1つは、早崎内湖再生事業予算が計上されていて、早崎内湖は県営のものなんで一定面積は縮小されましたけれども、前に申し上げたように滋賀県全体で内湖の問題をどうするか、多分この新年度予算には計上されていないとは思うんですが、県庁の部局でこの内湖の問題をしっかり研究する取組を継続するという体制だけはしっかり維持してほしいと思います。大きな津田内湖の復元もありましたが、これはもう国営ということで、今なかなかそういうことを言う人もいないんですが、滋賀県全体の琵琶湖水質考える上でもこの内湖の問題はやはり長期的な話で、県庁のどこかの部署でしっかりと、かつてつくった計画も含めて議論というか、研究だけは続けてほしいと思います。これは予算は計上されていないと思うんですけれど、その辺のお考えを確認しておきたいのが2点目です。  もう1点は、いわゆる水草刈取り事業で、これも従来から琵琶湖環境部琵琶湖部分で一級河川の部分水草となってくるとこれは土木交通部ということでちょっと範囲が違う、刈取りもなかなかできないということで、この前言っていました例えば八幡堀水草の問題も今土木交通部のほうでしゅんせつをするようになりましたので、それでちょっと改善されるかなと思うんです。西の湖でもそうですが、あそこを利用するのに何か昔の真珠貝の養殖のくいがあって危ないとか、それは多分土木交通部対応だと思うんですけれども、水草管理にしても、西の湖にしても琵琶湖環境部土木交通部所管が分かれているんで、この辺は新年度もしっかり連携をとってやっていただきたいというふうに思います。その辺のことを確認しておきたいと思います。以上、3点についてお願いします。 ◎三橋 琵琶湖環境部管理監  まず1点目のRD関係でございますけれども、まず昨年12月15日、この常任委員会で全体の状況は御説明させていただきました。その後、知事地元住民話合いというのがございまして、それが昨年末、12月23日の夜に行っております。7自治会あるんですけれども、そこで1時間40分ぐらい話合い、出席につきましては、傍聴の方も含めまして、あるいは栗東市長も含めて全体で52名が出席しております。事前にどういった話合いをするかということで、テーマを出してもらって話をいたしました。その中で、21問ほど質問を頂いたんですけれども、たくさん頂きましたので、3点に整理をしてやらせていただきました。1つ目が着工前の県の対応で、今江委員からもございましたけれども最初いろいろあったというようなことでございます。それから2つ目対策工についてと、3点目は将来に向けてということでさせていただきました。この中で一番意見が多かったのは、対策に入る前、着工前の県の対応についてというところでございます。そういったところで例えば有害物質の検査につきまして、検査方法が適切でなかった、あるいは対策工の決定のときに答申と違う方法を取ったとか、そういったことについての県に対するいろいろな御指摘、御意見を頂戴したところでございます。知事のほうからは、初期対応が非常にまずかったということで、おわびをするということを申し上げておりますし、今後このようなことがないようにしっかり取り組むということで今委員からもございましたが、アーカイブの作成につきましても住民からも強く要望いただいておりますので、このことについてもしっかり取り組むというようなことを言っていただいているところです。御質問アーカイブということなんですが、この事案は本当に平成の初め頃から始まりまして、かれこれ20年の問題になっております。この間、いろいろな経過を経てやっと工事が終わるという状況になってまいりました。ただ、今後まだモニタリングもやっていかないといけませんので、これですぐ終わったという状態にはならないと思います。したがいまして、この間モニタリングをやりながら、あるいは跡地利用もこれから検討していくんですけれども、それと同時並行いたしまして、これまでの事案がどういったことだったのかということについてまとめていく、アーカイブというものを考えていきたいと思います。手法といたしましては、他府県で書類といいますか、冊子にしてまとめるところもございますし、あるいは映像等でまとめているところもございます。そういったところも参考にしながらまとめないといけないなと思っていますし、住民の聞き取りをやらないといけないと思っております。それから、先ほど申し上げた意見交換の場では、住民だけではなく、職員に対しての聞き取りをやってほしいという御意見もございました。その点も大事なことかと思います。どういうやり方をするかという部分がございますけれども、先ほど今江委員からも先送りすることなくというふうに言っていただきましたので、そのあたりは肝に銘じてしっかり取り組んでまいりたいと思っております。 ◎廣瀬 森林政策課長  造林公社のこれまでの経過につきましては、特に特定調停に至りました造林公社問題検証委員会での議論経過でありますとか、そこでの議論中身、そして次に特定調停においてどのような議論があって、そしてそれが成立したかという経過、またそれに基づく長期計画中身と内容、また、5年ごとの第1期からの中期経営計画の実施結果とその評価につきましては、県のホームページ、そして造林公社ホームページにおきまして一連の流れが分かるような形で整理をして県民の皆さんに見ていただくような形になっております。そういったところで、端的に大体分かるような形になっているというふうに思っております。 ◎三和 琵琶湖環境部技監  内湖再生の話と水草の件がありましたので、お答えをいたします。  まず、内湖再生については、平成25年に内湖再生全体ビジョンというものをつくっておりますけれども、一定そのときに、県全体として内湖についてはどういうふうに再生をしていくのかということについてまとめております。そのときのまとめの中の1つに、やはり個々の内湖によって、随分環境も違いますし、それを支えている地域状況も違うということがありますので、例えば来年度予算西の湖の話も上げておりますし、昨日の予算特別委員会でも出ておりましたが、個々の内湖の状況に応じてその対応策を検討していくという形で継続しての取組といいますか、県としての対応考えていきたいという整理をしているところです。あわせて、水草関係についても、昨日の予算特別委員会の中で浅いところでの内湖での水草刈取りができないかという話がありまして、今のところ琵琶湖での水草刈取りというのを、特に南湖を、駆除にいっぱい行きますので優先しているという面もありますが、南湖も含めて今おっしゃった内湖、あるいは八幡堀という浅いところでも刈取りができるような手法について、昨日はその小さな刈取り船という話もありましたけれども、刈取り船に限らず様々、検討していく必要があるというふうに考えております。そういった形で知見を重ねていきながら、個々の具体のお困りの例がありましたら、随時それに対する対応考えていくというのが基本的な県としての姿勢でございます。 ◆今江政彦 委員  RDの件で、恐らくこの中でその当時のことを知っているのは僕ぐらいで、知事嘉田知事から三日月知事に変わったということで何度か住民説明会にも参加しました。学者の皆さんが地元へ入ってらっしゃったと思うんですけれども、かなり専門的な知識で住民サイド皆さん対応されて、行政がいろいろな説明でもやはり劣勢だったと思います。それが今でも疑問として残っていて、この間の知事が行かれたときもいろいろな話が出たと思うんですけれども、そういったことの反省も含めてもう済んだことは済んだことで、ただ今日も記事になったようにもう2,000万円余りしか回収できていないということで、特別措置法で国が見てくれる部分もあるんでしょうが、県にとっては大変大きな財政支出です。先ほどちょっとおっしゃったように時間とともに忘れ去られないように併せて県の職員は頑張ってらっしゃるんですけれど、住民皆さんもしっかり勉強されていて、その辺の思いが残っているので、しっかり今のアーカイブの問題に取り組んでいただきたいと思います。もうこれは要望で結構です。 ◆白井幸則 委員  何点かお願いします。まず、65ページの琵琶湖博物館魅力を発信しながら誘客促進の取組を行うというあたりです。琵琶湖博物館というのは非常に駅から遠く、バスの本数が少ないものですから主に車でしか来られない。そういった辺りでどういうふうな展開をしていくのか。そして、コロナ感染症緊急事態宣言の後ぐらいから入場制限をされていると思うんですけれども、注意ステージであったり、警戒ステージであったり、ステージごとの調整をしておられるのかどうなのかをまず1つ教えてください。  次に、69ページの関係になりますけれど、先ほどの今江委員佐口委員とも関連します水草の関連で、土木交通部がやったり、在来種外来種はまた担当の課が違ったり、我々草津市のほうでいくと、矢橋の帰帆島がある中間水路は今度の草刈りは下水道課のほうが担当されたりと、水草刈りは細かく分かれ過ぎているので、1つに統一されたほうがいいのかなと思います。つまり、草が生えているところの管理者は誰なのという観点で絞り込まれたほうがいいのかなと思ったりするので、その辺の考えを再度教えてください。  そして、71ページのびわ湖カーボンクレジットについて、一般質問等でもありましたけれども、どれぐらいの取引高を目標とされているのか、その目標を教えてください。また、これはJ−クレジットとの絡みで、J−クレジット登録認証を受けることイコールになるのか、J−クレジットの認証を受けなくても滋賀県独自でびわ湖カーボンクレジットというのを認証するのかという辺りを教えてください。  そして、次が79ページの造林公社ですけれども、今までから何度もですし、今も今江委員が御質問されたように、すごく大きなお金が出ていっています。そして、前の常任委員会でも聞きましたけれども、いつまで続くんですかというと、すごく長い時間続くように思います。一般社団法人滋賀造林公社の健全な経営の確保のための県の特別な関与に関する条例で造林公社のほうにどのように指導というか関与するのか、その指導する内容はどのようにしているのかを教えてください。  そして最後に、82ページのラムサールびわっこ大使事業です。ラムサール条約を締結して、琵琶湖西の湖、これは世界的にも指折りのすばらしいものだと思うので、もっともっと発信を強化していくべきだと思うんですけれども、この辺について、今後、強化してほしいなという思いも込めてどういうふうに展開していくのか教えてください。 ◎西村 環境政策課長  琵琶湖博物館に関しまして2点御質問をいただきました。まず1点目が自家用車での利用が中心で交通が不便であるということに関してですけれども、バス事業者のほうと連携した取組ですとか、そういったことはさせていただいておりますが、実態として琵琶湖博物館に来られるのはマイカーで来られる、あるいは団体で観光バスで来られるというのが中心になっています。そこに対しては今後もう少し有効な手だてがないのかということは検討させていただきたいと思っております。  それともう1点が、コロナステージごと入館制限をどう対応しているのかどうかということですけれども、現状、入館の制限といいますのは、予約システムによりまして基本的には完全予約制とさせていただいておりまして、館内にいる人数が最大で1,400人という制限をさせていただいております。これは、適切な空間を確保するという人数でございますので、ステージごとにその対応を変えているということではございません。 ◎三和 琵琶湖環境部技監  水草刈取事業の件について、各部局に事業が分かれているという御指摘でございました。水草、あるいは侵略的外来水生植物も併せてですが、全体として取り組んでいくべき視点というのは必要だというふうに思っています。そのため関係する各課が一体となってということで、琵琶湖保全再生課、自然環境保全課、先ほど中間水路下水道課、水産課あるいは流域政策局と連携して、全体としては水草等のクリーンアップ事業という位置づけの中で県としては進めています。一方で予算の獲得、あるいは事業の性質上、例えばオオバナミズキンバイなどについては堆肥化などができない、処理の仕方が全く違うということもありますので、対策スキームとしては大きく在来のもの、それと外来のものに分けて取組を進めていく必要があるということであるとか、あるいは水産の視点から水産庁のお金を頂いて事業を進めていくという事業の性格上、水産課で進めるほうがより適切に進められるというような事業の性格であるとか、流域政策局も国土交通省との関係性の中で国庫を頂いてやっている部分もありますので、そういう役割分担はさせていただいております。一方で、全体としてそれをどうマネジメントしていくかということは必要ですので、これについては今の全体のクリーンアップ事業という位置づけの中で、例えば水草についてはどういうふうに全体で刈り取っていったらいいのかというような対策検討チームでの検討もしておりますので、いずれにいたしましても全体の視点は御指摘のとおりでございますので、それをどう役割分担して効率よく進めていけるのかという視点で今後とも進めてまいりたいというふうに思っております。 ◎天野 温暖化対策課長  71ページのびわ湖カーボンクレジット関係で、どれぐらいの取引高を目標にしているかということでございますが、現時点では特に目標という形では定めておりません。まずは、このびわ湖カーボンクレジット制度につきまして、普及啓発をやっていきたいということで考えているところでございます。  2点目のJ−クレジットの絡みということでございますが、あくまでこの制度につきましては国のJ−クレジット制度を活用していくということでございますので、国のJ−クレジット制度の認証を受けたものを対象としているということでございます。 ◎廣瀬 森林政策課長  造林公社の支援につきまして、いつまで続くのかということでございますけれども、平成元年に植栽したものが、80年の契約期間をもっておりますので、その分収造林契約の最終の契約が令和50年となっております。そういった関係からこの契約期間まで継続をする予定でございます。また、一般社団法人滋賀造林公社の健全な経営の確保のための県の特別な関与に関する条例の仕組みについてですけれども、まずは経営に関する計画の策定につきまして、県が報告を受け、それに対して県議会に報告をさせていただいたその過程におきまして、県から指導、助言を行うということが1点です。もう1つは、この計画を実行した後の経営評価を造林公社が行います。その報告に対してさらに指導、助言を行うという仕組みになっております。 ◎矢野 自然環境保全課長  ラムサール関係ということでびわっこ大使の事業はじめ、御関心をいただきましてありがとうございます。先日も報告会を駒井副委員長と開催させていただきまして、そちらにも御参加いただきましてありがとうございました。このびわっこ大使の事業はもう13年ずっと続いている事業でして、当初参加された方はもう社会人になって、県の職員になったりとかいろいろな専門的なところに就職されたり、県のリーダーとしての性質をもって社会人として羽ばたいていただいているような実績も出てきております。この事業自体は引き続きしっかり進めて、若者のリーダーの育成という観点とまたラムサール条約湿地である琵琶湖を国内外にしっかりと発信するその1つのシンボルとして、この事業をしっかり進めていきたいと思いますし、大使の数についても既定の数がどうかというのは今先生方とお話をさせていただいて、増やすことが可能かどうかも含めて検討したいと思います。このびわっこ大使の事業を核としながら、それ以外のラムサール条約湿地としての琵琶湖の価値の啓発というところをこれからいろいろなところで発信していきたいと思います。今年のびわ湖の日の関連もございますので、そういったところに例えばびわっこ大使が出ていって発信できないかとか、そういったことも含めてラムサール条約湿地の価値というものをしっかり広げていきたいというふうに考えております。 ◆白井幸則 委員  琵琶湖博物館ですけれども、任せたら放ったらかしということではなく、やっぱり人にたくさん来てもらってということを思っておられるんだったら、もっと敏感にいろいろどうやっているんだということをチェックしながら、警戒ステージでも入ってくる人数が一緒、注意ステージでも一緒というようなことではなく、若干ステージが下がったら緩和して少したくさん入っても大丈夫だよとか、いろいろとめり張りもつけながら、その辺はしっかりと対応していってほしいなと思います。これから検討するということですけれども、公共交通機関をもっともっと増便してもらうというのも方法ですし、今、琵琶湖文化館を浜大津のところに建設しようかという動きがありますよね。あそこを拠点として、そして県内のそれぞれのところにいざなうような計画をして、大津港から船の便でということもいろいろと検討されているようですから、そういったところとも連携しながら琵琶湖博物館にも立ち寄ってもらえる、あるいはこれからだったら船の便が琵琶湖博物館の揚陸施設のところにつけられるようにするとか、そういった新しいことも考えて積極的に動いていただけたらなと思います。  そして、びわ湖カーボンクレジットの件ですけれども、目標はありません、J−クレジットを活用したものしか認証できませんというのだったら、邪魔しているというとおかしいけれども、こんないらないことをしなくてもいいのではないかなと思います。目標を持たないということは、どこにいくか行き先を決めないで取りあえず電車に乗ります、上りか下りかは分からないけれどどっちかに走りますというようなことで大事なお金を使うんだったらもうやめてしまったほうがましです。でも予算を取ってやるんだったら、せめて目標は持って、J−クレジットとの兼ね合いをどうするのか、そしてどういった効果を狙うのかとか、せめてそれぐらいのことは今からでもしっかりとやってスタートさせてほしいなと思います。  そして最後に造林公社ですけれども、令和50年まで続くと言いましたけれども、県はしっかりと県民目線に立って、造林公社に対して言うべきことは言う。どうも今までからの課長のお話など、造林公社を存続させることありきで、造林公社目線でいろいろな判断があるようなことを心配してしまいますので、やはり県民目線でこれから毎年2億円を超える出捐金が令和50年まで続くというのは、県民にしたらあり得ない話ではないですか。これをどういうふうにして早期に解決して、収束させるのかという視点に立ってしっかりと関与して指導、助言をしていただけるようにしてほしいなと思います。造林公社のところだけもう一回お返事をください。 ◎廣瀬 森林政策課長  現在、造林公社の運営は県財政に大きな影響を与えるということは十分認識して考えております。今の出資金の2億円のことにつきましては、平成30年から令和元年におきまして公社造林のあり方検討会を2年間かけて行いました。そこにおきましても、造林公社の果たしている役割、これは当然今の借入金の返済に基づく木材の生産販売による経営の改善というのはあります。そのほかに大きなものとして、公的管理森林が持っている公益的機能をしっかり発揮させるという役割、そして滋賀県における林業の牽引役としての役割、そういったものを併せ持った中で、どういうふうにして造林公社を経営指導していくのかということを整理しております。仮にこの分収造林契約というものをほかの方がやるというふうにしても、同様に相当なコストがかかると思っておりますし、経営管理をこういった状態で引き受けるところというのは本当になかなかありませんので、やはり公的なところがそれをしっかりと管理するという上では同様のコストがかかるというふうに思っております。ですので、この経営の改善におけるところは日々合理化を図り、プラス経営改善を図れるような努力、県として指導助言をこれからもしてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◆白井幸則 委員  あり方検討会ということですが、いろいろな諮問委員会とか何とか検討委員会とかがあるけれども、結果として、結局事務局のほうがある程度案を出していって、これについてこういうふうにもんでくださいみたいなところありきになってしまっていたらいけないです。だから、あり方検討会で検討したからこうなんだだけれども、事務局の考えありきになってしまっていることを心配します。そして、今試算をという大切なキーワードを言ってくださいましたけれども、ぜひその試算というのをやってください。例えば分収造林契約で約束を守らないといけないからと言いながら、売ったお金の収益を半分ずつにしましょうと言っていたのを今1割と9割にしましょうってもう変えていっているわけではないですか。約束を守らないといけないと言っていても、もうそもそも守っていないということも自覚してもらって、では50年先に例えば木材が売れてあなたのところに50万円入るんだったら今50万円払うからもうこの契約をなしにしましょうというのも1つ考え方ではないですか。コストと造林公社という組織を50年間存続させて分収造林の約束を守らないといけないという50年先に幾らかのお金を払わないといけないというそのコストとかをぜひ比較して試算してください。県民の大切なお金ですから、たとえ1円のお金も無駄にしないように取り組んでいただけるようにお願いしておきたいと思います。 ◆桑野仁 委員  簡潔に3点だけ教えてください。1点目が、先ほどまで予算説明があって、81ページと82ページのところの自然公園等管理事業で、緊急雇用対策としてホームページでの縦覧を行うとか、あと82ページでも同じように4番で緊急雇用創出事業として早期の防除を図るということですけれども、この関連性について教えてください。緊急雇用対策説明の中になかったかと思うので、お願いをします。  2点目が、鳥獣対策のところで以前からお話ししているヌートリアの関係です。ヌートリアのところをどういう形で現状進めているのか、それと来年度どういう形で考えているのかということを教えてください。  3点目が、77ページのところです。未来へつなぐ木の良さ体感事業ということなんですけれども、たしか、県産材を使った施設に対しての補助事業がありましたよね。それがこれに当たるのかという確認と、これではないのであれば令和3年度幾ら予算をつけているのか。それと令和2年度の実績があれば教えてください。 ◎矢野 自然環境保全課長  まず、緊急雇用創出事業関係予算ですけれども、こちらについては、新型コロナウイルス感染症対策ということで、令和3年度についても緊急雇用対策事業を実施するということで、県庁内で予算全体を取りまとめて位置づけをしているものです。特にこの自然公園の関係と外来生物防除対策事業につきましては、自然公園は公園区域図をこれまでは紙の資料で事務所、県庁に来ていただいて確認していたものをコロナ対策ということもございますので、電子化をしてウェブ上で確認できるようにするという事業です。こちらを委託事業で行う際に新規雇用も含めて委託事業者に雇用していただくことによって雇用対策という位置づけも加えたもので事業を進めたいというふうに考えています。外来生物防除対策事業につきましても、こちらはヌートリアの件も御質問いただきましたが、まさに外来水生植物対策、これまで予算を投入してやってきたんですが、それ以外のヌートリア等の外来種対策について、なかなか体制と予算とが難しいところで今年度市町に被害状況などのアンケート調査を行ったりはしていたんですけれども、まだそれに対して効果的な対策ができておりませんでした。こちらについて委託事業で県内のヌートリアも含めた外来種がどれほど生息しているかというところを来年度しっかり調査をさせていただきたいと思います。そこに充てる事業として委託事業者に新規雇用をお願いして雇用創出というところも含めた事業で来年度行いたいというふうに考えているものです。 ◎大塚 森林政策課県産材流通推進室長  先ほど御質問いただきました未来へつなぐ木の良さ体感事業でございますけれども、その中に今、木の香る淡海の家推進事業ということで家の事業関係、あとびわ湖材利用促進事業ということで、先ほど委員が言われました木造公共施設等への助成という部分も入っております。これにつきましては、今こちらに書いておりますのは、両方合わせた数字ということでございますけれども、大体来年度につきましては予算的にはびわ湖材利用促進事業という中で約6,000万円程度を予定しております。補助率につきましては、木造公共施設に関しましては3分の2以内ということでございますので、その中で1か所当たり上限がございまして、木造に関しては1つの上限1,000万円という形で、内装木質化の場合につきましては上限500万円というような形でさせていただいております。実績につきましては、今年度は全部で5か所をやらせていただきました。 ◆桑野仁 委員  ヌートリアの件は昨年からいろいろとお話をしていたので、まだそんなに被害は出てきていないとは思っているんですけれども、やはり生息調査も含めて早急に確認と対応策考えていってもらわないといけないと思っているので、今の予算のところできっちりと調査をしていただいて進めていただきたいと思います。  別件で、先ほど今江委員お話をされた内湖ですね。僕もこの内湖再生全体ビジョンを読ませてもらっているんですけれども、平成25年にできたということで、確か8年目ですか。その間、見直し等はされているんですか。というのは、湖西のほうにもいろいろと内湖があります。堅田内湖、乙女ヶ池、それから貫川内湖、もろもろあるんですけれど、僕も一通り、一遍見に行かせてもらったんですけれども、やっぱり地元の人たちに任せっきりのようなところがある気がしてならないので、もっと積極的に課題等を聴取しに行くとか、聞きに行くとかという方向性というのは考えていないのでしょうか。その辺りを1点お願いできますか。 ◎三和 琵琶湖環境部技監  基本的には、例えば西の湖については、地元からいろいろなお話もいただいて、調査対策につなげていっています。
     今お話にありましたように県から積極的にという形では今まではやってきておりませんけれども、具体に地域の方々から何かしらのお声を頂きましたらそれに応じて何ができるのかということは考えてまいりたいというふうに思います。過去には内湖再生全体ビジョンをつくったときに幾つかのモデル的なところで内湖の再生に関して地域話合いをしていただいて、それを対策につなげていったという例もありますので、最初の取っかかりというところについては、我々も把握できていない部分があるかと思いますので、お話をいただいた中で個々対応していくということになるのかなというふうに思っています。 ◆桑野仁 委員  特に堅田内湖は読ませていただいたらやっぱり堅田漁業協同組合に掃除等をお願いしているということが書いてあったんですけれども、今は別の組織が出来上がっていて、多分お話したかなと思うんですが、堅田の内湖自体は再生をしていきたいというお話が今出てきてはいるんですね。やはりそういうところはある程度協力をいただきながら進めていきたい、できるだけ県と地域と協力をしていきながら検討させていただきたいなと思っているんで、また技監よろしくお願いします。 ◆今江政彦 委員  合併浄化槽のいわゆる更新の補助金についていろいろと本会議でも質問があって、国の制度がついてこないということで、県の財政状況考えて厳しいというのは分かるんですが、いわゆる国への要望としては県としても、もちろんしているんだけれども、全国知事会とか、あと全国環境整備事業協同組合連合会などは気張って合併浄化槽の推進などを言っておられるので、民間ともしっかり連携して、早く国が腰を上げてくれるようにすると県も何とかついていけると思います。その辺をしっかり令和3年度以降、要望活動をお願いします。要するに滋賀県だけが言っていても駄目だと思うので、全国知事会とか民間の全国環境整備事業協同組合連合会と連携して、ぜひとも進めて、国に制度復活してもらうようにちょっと努力してほしいと思います。今でもいろいろやっていると思うんですけれど、お願いします。 2 議第5号 令和3年度滋賀県林業・木材産業改善資金貸付事業特別会計予算について (1)当局説明  中田琵琶湖環境部次長 (2)質疑、意見等  なし 3 議第13号 令和3年度滋賀琵琶湖流域下水道事業会計予算について (1)当局説明  中田琵琶湖環境部次長 (2)質疑、意見等白井幸則 委員  予算の概要の85ページで教えてください。湖南中部処理区の水処理設備改築更新工事などで、90何億円という予算がありますけれども、湖南中部の処理施設については3号炉の更新を考えておられるということですが、この件について進捗はどの程度か教えてください。 ◎太田 下水道課長  湖南中部処理区の3号炉につきましては、現在設計を進めているというところでございまして、来年度は詳細設計というような形になっています。また、湖南中部処理区の水処理設備改築更新事業とかですね、これは水処理のまさに2系の耐震のところなので、これはちょっと3号炉ではないというところではございますが、やはり耐震化が必要ということもありましてここに記載をさせていただいているというところです。 ◆白井幸則 委員  予算のことを聞いているんで、設計でどれぐらいの予算を取っているんですか。 ◎太田 下水道課長  設計で来年度8,000万円という形で計上しているところです。 ◆白井幸則 委員  3号炉の件については古くなったので、更新しますということは以前にも聞かせてもらったんですけれども、この湖南中部の処理場というのは、人工的に造成した人工島のところにあるということで、実は昭和40年代、滋賀県は環境の先進県たるべく下水処理を頑張って取り組まなければならないという背景の中で、矢橋の帰帆のところを造成してやられたわけですよね。矢橋の帰帆というのは、今申し上げたとおり、近江八景の1つに数えられる景勝地だったわけです。そして、「急がば回れ」ということわざの語源にもなっているような全国的にも知られるような場所だったわけです。そこに、埋立てをして下水処理場、浄化センターを持ってくるということで、当然のことながら地元からは反対運動が起こって、そして何とかそれだけは堪忍してくれ、イメージも悪くなるし、臭いとかそういったことも心配だし、水質が悪化するのも心配だし、先ほど言ったように近江八景の1つに数えられているそこの目の前に埋立てをしてもらったら嫌だといって反対期成同盟が起こったわけですよね。その代表をされていた方が先月高齢でお亡くなりになられました。その方もやはり晩年までこの下水処理場のことを気にかけながら、心配しながら今でも若い人たちがこのことについて頑張って地域環境をよくするためのことを忘れないでほしいということをおっしゃっていたようなところなんです。今、悪いですけれども、3号炉が古くなったから、ちょっと新しいのに変えますって、そんな安易な考えで交換しますという、そんなことは思わないでほしいんです。やっぱりそういう歴史があって、地元の皆さんにも多大な迷惑をかけながら協力いただきながらやってきた、その中で昭和48年の10月8日に地元と幾つかの約束事をして、そしてそれがいまだに守られていないことが何項目かあるわけです。臭いがするから、高性能の覆蓋にしてくれということ、そして水質が悪くなるから強制的に水が流れるようなこともやってくれ、そして、水質のこともあるけれども、水深2メートル以上を必ず確保しておいてくれなどがあって、県のほうは全てちゃんとやりますという返事をして、そして滋賀県のプロジェクトXではないですが、滋賀県あげての一大プロジェクトなんだ、だから協力してくれということで地元の皆さんもそれなら協力させてもらおうという流れの中で今日まできているわけなんです。ただ古くなったから新しいものと交換しますということではなしに、では、それはそれでいいけれども、地元と約束して何十年も守られていないこと、このことについてはどうしてくれるんですかという思いがやっぱり湧いてきますよね。その辺もちゃんと配慮してほしいのと、そして今度どんな炉にされるか分かりませんけれども、こういう形式でいきたいという答申をされていますよね。答申というのは平成31年、平成のときに審議してもらって、そしてこういった方式でよかろうということをしていますけれども、それから後で令和2年の1月には三日月知事が“しがCO2ネットゼロ”ムーブメントのキックオフを宣言されたり、温暖化に関連することであったり滋賀県のエネルギービジョンであったり、あとはゼロエミッションとか様々な取組との整合性を考えたときに、答申で3号炉はこの形でいきますよと一旦はしたけれども、それから後に大きく温暖化対策に関することとかも変わってきているんで、再度その答申にとらわれずに、点検をする必要があるのではないかなと思うんですけれども、その辺のこの2点についてどのように考えていますか。 ◎太田 下水道課長  まず湖南中部処理区の3号炉につきましては、答申をいただきまして、メタン発酵プラス固形燃料化ということでございます。こちらについては、CO2 ネットゼロですとか、またゼロエミッション、これは出したものをほかのところで使う、そして埋立てを減らしていく、そういったところにも当然合致していくものというふうに考えています。湖南中部浄化センター3号炉の先ほどの8,000万円という話は更新事業の詳細設計というところを予定しているというところです。また、別途、下水汚泥の有効利用につきましては、85ページのところにもちょっと書かせていただいておりますが、先進事例なども踏まえながら実績や適応性、技術確度等を考えていくところでございます。やはり技術につきましては、技術の実績とか安定的な処理の継続性なども配慮していかなければいけないということもございますので、こういった下水、バイオマス利活用検討事業というところの中で、先ほどCO2ネットゼロですとか、またゼロエミッションですとか、そういった検討を進めていく業務も予定しているということでございます。これらの検討の結果ですとか、各処理区の特性、更新のタイミングなどを踏まえて更新事業を実施していくということが大事だというふうに考えているところです。 ◎岩崎 琵琶湖環境部技監  下水道の過去の地元とのいろいろな覚書、たくさんいろいろとお願いをさせていただいた中で、下水道事業をこうして進めさせていただいております。そういう中でやはり我々携わるものとしましては、決してそういうことをひと時も忘れることなくしっかりと取組につきまして、常にどういった対応が最適であるのか、今後どういうふうにしていったらいいのかということも含めて、考えながら事業を進めてまいりたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ◆白井幸則 委員  ありがとうございます。忘れていないということですけれども、具体的にアクションが見えてこないと、予算に載ってこないと何も考えてないのかなと思ってしまうではないですか。だから、そのように今おっしゃっていただいたんだから、速やかにどういう形で取り組むんだ、約束事をちゃんと守るためにどういうふうにして取り組んでいくんだということを見える形でしっかりと表していただけたらなと思います。そして、今言いましたけれども、地元の皆さんがこの事業に協力しようと言って折れた一番の理由は、滋賀県上げての一大プロジェクトだからこそという県庁の方々の熱意に負けて、それならという思いで重い腰を上げて一歩踏み出してくださった、そして合意に至ったわけですよね。だから、言いたいのは、今太田課長が言ってくださったことはよく分かりますけれども、地元の感覚としたら、古くなったから新しく変えるというものではないんです。やはりこれから最新の技術を取り入れて、そして滋賀県が今は環境先進県とは言えなくなってきていますけれども、もう1回環境先進県と言われるような滋賀県にするために新しいこういった技術を取り入れてやりたいんです、例えばそういう意気込みとか、この第2期の中期のビジョンにも載せておられますけれども、新しい技術を開発して滋賀県から世界に打って出るためにこういったプラントに取り組んでやっていきたいんだっていう、そういうものが欲しいわけですよね。他の県がやっていて実績もあって安定的ですから、十番煎じ二十番煎じでやります、だから古いものを交換するっていうただそれだけの思いで終わってほしくないという地元の思いがあって、更新するんだったらこの機会にもう1回滋賀県が環境先進県として胸を張れるような取組をしたい、あるいはこの下水道の事業を通して、世界で途上国の困っている人たちのためにこの技術を提供するために最新の技術に取り組みたい、これぐらいの意気込みは欲しいわけですよ。だから点検したらどうですかということを言っているんですけれども、よろしくお願いしたいなと思います。 ○竹村健 委員長  それでは、今も白井委員のほうからありましたけれども、この下水道の建設事業に関しましては、今後ますます環境地域循環への対応が強く求められると考えますので、下水汚泥の利活用についても幅広い視野と常に最新の実績と調査をして、滋賀県にあった方式を検討するよう申し入れたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 閉会宣告  11時37分  県政記者傍聴:京都  一般傍聴  :1人...