7 配付した
参考資料 別紙のとおり
8 議事の
経過概要 別紙のとおり
議事の
経過概要
開会宣告 9時59分
《
琵琶湖環境部所管分》
1 議第1号
令和3年度
滋賀県
一般会計予算のうち
琵琶湖環境部所管部分について
(1)
当局説明 中田琵琶湖環境部次長
(2)質疑、
意見等
◆
中村才次郎 委員 先ほどの次長の
説明の中で、
部局別予算の概要の64ページの「
びわ湖の日」
活動推進事業の
説明がありました。後で
マザーレイク事業との関連を
説明するというような
お話があったと思うんですけれども、その
マザーレイク事業の
お話の中であまり具体的に出てこなかったんですが、もう少し詳しく教えていただければと思います。
◎西村
環境政策課長 びわ湖の日の
取組について、
びわ湖の日が7月1日でございますので、その7月1日を目指して今
マザーレイクゴールズのほうの
発表といいますか、策定といいますか、最終的な公表を予定されておりまして、そういったところの盛り上げ
部分を連携させていただくというふうに
考えております。
◎
三和 琵琶湖環境部技監 この
びわ湖の日の
イベントに関して、
マザーレイクゴールズのキックオフという意味合いもありますので、その中で実際に
マザーレイクゴールズに関する様々な御
説明であるとか、関連する方々からの
発表といいますか、そのようなものも含めてこの
びわ湖の日の
取組の中で進めていこうというものでございます。
◆
佐口佳恵 委員 二、三伺わせてください。68ページとかの
西の湖水質改善対策検討事業の
辺りで
お話になっていたところか、81、82ページのところだと思うんですけれども、
水草の
対策です。企業、大学などで
対策の
高度化を図っていかれるということで伺っていたんですが、また
外来生物対策協議会でしたか、ちょっと名前が間違えていたらごめんなさい。
協議会をつくって当たられるということだったんですけれども、この
対策協議会の中に入っておられるかもしれないんですが、
専門家の関与はあるのでしょうか。あるとすればどういう方がいらっしゃるのかということを教えていただければと思います。
◎矢野
自然環境保全課長 水草の特に
外来水生植物の
対策の
部分につきましては、
説明させていただきました支援の
事業で、
民間の
事業者の方が例えば
水草、
外来植物の防除に当たって、防除がなかなか難しい
駆除困難地のところに薬剤を塗ることによって植物を枯らすことができないかとか、そういった新しい技術を今
研究されているところです。
協議会のほうにつきましても、
県立大学の方をはじめ
研究の方にも中に入っていただいて、それぞれいろいろな
研究をされている
部分もあるんですけれども、そういう
民間の
研究にも生かせるものがないかとかいった
情報交換も総会の場等で共有していただいたりといったことも含めて
対応を進めております。
◆
佐口佳恵 委員 では、前半のほうは、
対策の
高度化については
民間がされていることを支援され、後半の
対策協議会のほうでは
県立大学の先生などが関与していただいているということですね。今、つぶさに全てをお聞きするのもあれなので、
協議会に関わっておられる
県立大学の先生と専門の学科、その方の論文などを拝見したいんですけれども、そういったものは後から資料でまた提供していただけますでしょうか。
もう2点あります。
植樹祭の苗の
関係でちょっと気になったことが耳に入りました。今苗が育っていて、いろいろな
イベントで使っていただいていると思うんですが、苗の中には大きくなり過ぎてしまったから、上の
部分を切ったものがあるということを聞きました。これはもう使い切りましたということであればいいんですけれども、苗を育てている方によると上のほうの
切り方によっては、それを植えてもちゃんと真っすぐな木に育たないとかいうことをおっしゃっていたんですが、その
あたりは大丈夫でしょうか。
◎
池田 森林政策課全国植樹祭推進室長 植樹祭が1年延期になったことにつきまして、ホームステイ、スクールステイで
苗木を育成していただいている方については心配いただいているところでございます。実際、現時点でそこまで大きくなっている苗というのはないんですけれども、あと1年すると大きくなるだろうということが
考えられます。それで、そういった
苗木につきましては
イベントで植えられるところなんですけれども、大きくなり過ぎる苗につきましては、
苗木だよりであるとか、そういった
広報物で常に育ててらっしゃる方とコンタクトをとっておりまして、例えば80センチを超えてきたよということであれば連絡くださいと、そして私たちが引き取って
イベントで使いますと。そして、また必要であれば回収して小さい
苗木もございますので、そういったものを使っていただくということで
対応しているところです。通常、
剪定をしますと副芽といいます2番目が立ち上がってきて、また
ふつうの木に戻るというのが
ふつうの木でございまして、大きく心配はすることはないんですけれども、
樹形が整わないということが出てくるかと思います。そういった
関係もありますので、回収させていただくということでアナウンスさせていただいているところでございます。
◆
佐口佳恵 委員 ということは、この大きさになるとっていう大きさが私が思ったよりも小さかったんですけれども、せっかくこの記念すべき
植樹祭で植えて、何十年たったのに
樹形がきれいにならないという苗に関しては回収を一生懸命図っていただいているということを今お聞きしたということで、よろしかったでしょうか。
◎
池田 森林政策課全国植樹祭推進室長 樹形が整わないというのは、そのときでして、
イベントに使うときにちょっとこう段違いで伸びるようなことがあるんですけれども、広葉樹でしたら別に大きくなっても全然問題はございませんし、大きくなったものを回収して私どもが
剪定して使うというのではなくて、
規格品ではございませんので、私たちが
ふつうの市民、県民の方に使う
イベントとしましては、
苗木が1メートルになろうが少々大きくなろうが全然問題はありません。昨年の11月に使いました
イベントでも非常に大きくなった特殊な苗があったんですけれども、それも使わせていただいているところでございます。
剪定して使うということはございません。
◆
佐口佳恵 委員 剪定して使うことはないと聞いてお聞きしました。まさにこちらの
県内調査で行った
苗木をお育てになっていたあの方からお聞きしたことですので、確認をとらせていただきたいと思っておりました。
もう1点ですが、
世界湖沼会議とか
世界水フォーラムで
琵琶湖の
魅力を
世界に発信していくというふうにおっしゃっていた件なんですけれども、どういったものを何点ぐらいというか、ちょっと例をあげて、
琵琶湖の
魅力を
世界に発信しているものについて、ここを見たら分かりますというものがあれば見たいです。どうやったら知れますか。
◎
三和 琵琶湖環境部技監
世界湖沼会議については、それぞれ過去にやってきている
会議の
中身、議題がありますし、特に昨今
世界的な水問題がある中で、とりわけ湖の
希少性といいますか、
特異性、
淡水資源としての
重要性、これが結構
世界的な問題であるにもかかわらずローカルの問題として捉えられがちであるということで、
湖沼の問題を
世界の水問題の
主流化、メインストリーミング化しようということで発信しております。先ほどの
マザーレイクゴールズではないですが、
地域での水を守る
取組、
滋賀県らしい
取組を発信していく、水を守る
世界農業遺産もありますけれども、水とともにある暮らしをいかに
世界に発信して、
持続可能社会における
滋賀県のこの
優位性といいますか、を発信していくという
観点で、様々な議題を提示して
議論をしていこうというふうに
考えております。
◆
佐口佳恵 委員 ということは、
会議の発信というのはその時点の問題ですけれども、事前にどういった
研究をされているのかという、例えば
研究所が
論文発表とかをされているのかなというイメージだったんですが、そういうものが蓄積されているところとかはないという感じですか。個別に聞かないと分からない。
◎
池田 森林政策課全国植樹祭推進室長 すみません、先ほどの
苗木のことです。
先ほど調査で聞いたというふうにおっしゃいましたので、ちょっと付け加えさせていただきたいんですけれど、よろしいでしょうか。
苗木をつくっている
専門業者が一部
剪定されているというのは承知しております。
樹形がいびつにならないものを
剪定してサイズを落としているというのは事実、一部ございます。
◎
三和 琵琶湖環境部技監 様々な
観点からの
調査、
研究で、さらには
世界湖沼会議の特徴として、
研究としてはその
水質に関する
調査などの成果を
発表する場でもありますけれども、例えば全
層循環の問題とかも蓄積した
データがありますので、そういったものも発信する場ではありますが、一方で市民が参加するという場でもありますので、そういった
観点ではそれぞれの
地域でやられている様々な
市民活動のようなものを発信しておりまして、そういった成果についてはそれぞれの
会議の中でまとめられているということです。
◆
佐口佳恵 委員 もちろん膨大な
データ等はなかなかオープンにされても見られないかもしれないのですが、せっかく
研究をそこに向けてしていただいているのであればその情報にちょっと触れたいなと思った視点からの
質問でしたので、了解いたしました。
あと、一定の大きさまでだったら
剪定しても何ら問題がないそうなんです。でも、やっぱり今回の延期に伴って大きさを一定超えてしまったものを
剪定している例についての御心配だったので、業者の
剪定なのか、どこかに行ってからの
剪定なのか私は承知しておりませんけれども、一度御確認いただけたらと思います。
◆今
江政彦 委員 3点ほど。
1つは
RDの問題です。今日も
京都新聞にちょっと
特集記事みたいなのがありましたけれども、何とか今年度で二次
対策工事が終わるということで、今回新
年度予算でいわゆる水の
管理を含めて
維持管理ということで、2億円余り計上されているということですが、これは県の初動の
対応を含めて大変大きな問題が絡んでいるということで、いわゆる元
職員を含めて聞き
取りをして
アーカイブで記録を残すということはとても重要だと思います。
造林公社でもそうですよね。
造林公社の場合は、国の
政策ということもあったんですが、これにつきましても今ずっと数十億円の返済ということで、この
RDの問題と
造林公社の経緯というのは、やはり
滋賀県にとって大変大きな
行政課題であったというふうに思います。後々の検証がしっかりできるように今
取り組んでいらっしゃるという
アーカイブでの
対応を含めて、これは先送りしないでしっかりやってほしいと思っています。その辺のお
考えを確認したいのが1点です。
もう
1つは、
早崎内湖再生事業の
予算が計上されていて、
早崎内湖は県営のものなんで
一定面積は縮小されましたけれども、前に申し上げたように
滋賀県全体で内湖の問題をどうするか、多分この新
年度予算には計上されていないとは思うんですが、県庁の部局でこの内湖の問題をしっかり
研究する
取組を継続するという体制だけはしっかり維持してほしいと思います。大きな
津田内湖の復元もありましたが、これはもう国営ということで、今なかなかそういうことを言う人もいないんですが、
滋賀県全体の
琵琶湖の
水質を
考える上でもこの内湖の問題はやはり長期的な話で、県庁のどこかの部署でしっかりと、かつてつくった計画も含めて
議論というか、
研究だけは続けてほしいと思います。これは
予算は計上されていないと思うんですけれど、その辺のお
考えを確認しておきたいのが2点目です。
もう1点は、いわゆる
水草の
刈取りの
事業で、これも従来から
琵琶湖環境部は
琵琶湖の
部分で一級河川の
部分の
水草となってくるとこれは
土木交通部ということでちょっと範囲が違う、
刈取りもなかなかできないということで、この前言っていました例えば
八幡堀の
水草の問題も今
土木交通部のほうでしゅんせつをするようになりましたので、それでちょっと改善されるかなと思うんです。
西の湖でもそうですが、あそこを利用するのに何か昔の真珠貝の養殖のくいがあって危ないとか、それは多分
土木交通部の
対応だと思うんですけれども、
水草の
管理にしても、
西の湖にしても
琵琶湖環境部と
土木交通部で
所管が分かれているんで、この辺は新年度もしっかり連携をとってやっていただきたいというふうに思います。その辺のことを確認しておきたいと思います。以上、3点についてお願いします。
◎三橋
琵琶湖環境部管理監 まず1点目の
RDの
関係でございますけれども、まず昨年12月15日、この
常任委員会で全体の
状況は御
説明させていただきました。その後、
知事と
地元住民の
話合いというのがございまして、それが昨年末、12月23日の夜に行っております。7自治会あるんですけれども、そこで1時間40分ぐらい
話合い、出席につきましては、傍聴の方も含めまして、あるいは
栗東市長も含めて全体で52名が出席しております。事前にどういった
話合いをするかということで、テーマを出してもらって話をいたしました。その中で、21問ほど
質問を頂いたんですけれども、たくさん頂きましたので、3点に
整理をしてやらせていただきました。
1つ目が着工前の県の
対応で、
今江委員からもございましたけれども最初いろいろあったというようなことでございます。それから
2つ目が
対策工についてと、3点目は将来に向けてということでさせていただきました。この中で一番
意見が多かったのは、
対策に入る前、着工前の県の
対応についてというところでございます。そういったところで例えば
有害物質の検査につきまして、
検査方法が適切でなかった、あるいは
対策工の決定のときに答申と違う方法を取ったとか、そういったことについての県に対するいろいろな御指摘、御
意見を頂戴したところでございます。
知事のほうからは、
初期対応が非常にまずかったということで、おわびをするということを申し上げておりますし、今後このようなことがないようにしっかり
取り組むということで今
委員からもございましたが、
アーカイブの作成につきましても
住民からも強く要望いただいておりますので、このことについてもしっかり
取り組むというようなことを言っていただいているところです。御
質問は
アーカイブということなんですが、この事案は本当に平成の初め頃から始まりまして、かれこれ20年の問題になっております。この間、いろいろな
経過を経てやっと工事が終わるという
状況になってまいりました。ただ、今後まだ
モニタリングもやっていかないといけませんので、これですぐ終わったという状態にはならないと思います。したがいまして、この間
モニタリングをやりながら、あるいは
跡地利用もこれから検討していくんですけれども、それと同時並行いたしまして、これまでの事案がどういったことだったのかということについてまとめていく、
アーカイブというものを
考えていきたいと思います。手法といたしましては、他府県で書類といいますか、冊子にしてまとめるところもございますし、あるいは
映像等でまとめているところもございます。そういったところも参考にしながらまとめないといけないなと思っていますし、
住民の聞き
取りをやらないといけないと思っております。それから、先ほど申し上げた
意見交換の場では、
住民だけではなく、
職員に対しての聞き
取りをやってほしいという御
意見もございました。その点も大事なことかと思います。どういうやり方をするかという
部分がございますけれども、先ほど
今江委員からも先送りすることなくというふうに言っていただきましたので、その
あたりは肝に銘じてしっかり
取り組んでまいりたいと思っております。
◎廣瀬
森林政策課長 造林公社のこれまでの
経過につきましては、特に
特定調停に至りました
造林公社問題検証委員会での
議論の
経過でありますとか、そこでの
議論の
中身、そして次に
特定調停においてどのような
議論があって、そしてそれが成立したかという
経過、またそれに基づく
長期計画の
中身と内容、また、5年ごとの第1期からの
中期経営計画の実施結果とその評価につきましては、県の
ホームページ、そして
造林公社の
ホームページにおきまして一連の流れが分かるような形で
整理をして県民の
皆さんに見ていただくような形になっております。そういったところで、端的に大体分かるような形になっているというふうに思っております。
◎
三和 琵琶湖環境部技監 内
湖再生の話と
水草の件がありましたので、お答えをいたします。
まず、内
湖再生については、平成25年に内
湖再生全体ビジョンというものをつくっておりますけれども、一定そのときに、県全体として内湖についてはどういうふうに
再生をしていくのかということについてまとめております。そのときのまとめの中の
1つに、やはり
個々の内湖によって、随分
環境も違いますし、それを支えている
地域の
状況も違うということがありますので、例えば来
年度予算に
西の湖の話も上げておりますし、昨日の
予算特別委員会でも出ておりましたが、
個々の内湖の
状況に応じてその
対応策を検討していくという形で継続しての
取組といいますか、県としての
対応を
考えていきたいという
整理をしているところです。あわせて、
水草の
関係についても、昨日の
予算特別委員会の中で浅いところでの内湖での
水草の
刈取りができないかという話がありまして、今のところ
琵琶湖での
水草の
刈取りというのを、特に南湖を、駆除にいっぱい行きますので優先しているという面もありますが、南湖も含めて今おっしゃった内湖、あるいは
八幡堀という浅いところでも
刈取りができるような手法について、昨日はその小さな
刈取り船という話もありましたけれども、
刈取り船に限らず様々、検討していく必要があるというふうに
考えております。そういった形で知見を重ねていきながら、
個々の具体のお困りの例がありましたら、随時それに対する
対応を
考えていくというのが基本的な県としての姿勢でございます。
◆今
江政彦 委員 RDの件で、恐らくこの中でその当時のことを知っているのは僕ぐらいで、
知事も
嘉田知事から
三日月知事に変わったということで何度か
住民説明会にも参加しました。学者の
皆さんが地元へ入ってらっしゃったと思うんですけれども、かなり専門的な知識で
住民サイドの
皆さんは
対応されて、行政がいろいろな
説明でもやはり劣勢だったと思います。それが今でも疑問として残っていて、この間の
知事が行かれたときもいろいろな話が出たと思うんですけれども、そういったことの反省も含めてもう済んだことは済んだことで、ただ今日も記事になったようにもう2,000万円余りしか回収できていないということで、
特別措置法で国が見てくれる
部分もあるんでしょうが、県にとっては大変大きな
財政支出です。先ほどちょっとおっしゃったように時間とともに忘れ去られないように併せて県の
職員は頑張ってらっしゃるんですけれど、
住民の
皆さんもしっかり勉強されていて、その辺の思いが残っているので、しっかり今の
アーカイブの問題に
取り組んでいただきたいと思います。もうこれは要望で結構です。
◆
白井幸則 委員 何点かお願いします。まず、65ページの
琵琶湖博物館の
魅力を発信しながら誘客促進の
取組を行うという
あたりです。
琵琶湖博物館というのは非常に駅から遠く、バスの本数が少ないものですから主に車でしか来られない。そういった
辺りでどういうふうな展開をしていくのか。そして、
コロナ感染症の
緊急事態宣言の後ぐらいから
入場制限をされていると思うんですけれども、
注意ステージであったり、
警戒ステージであったり、
ステージごとの調整をしておられるのかどうなのかをまず
1つ教えてください。
次に、69ページの
関係になりますけれど、先ほどの
今江委員や
佐口委員とも関連します
水草の関連で、
土木交通部がやったり、
在来種と
外来種はまた担当の課が違ったり、我々草津市のほうでいくと、矢橋の帰帆島がある
中間水路は今度の草刈りは
下水道課のほうが担当されたりと、
水草刈りは細かく分かれ過ぎているので、
1つに統一されたほうがいいのかなと思います。つまり、草が生えているところの
管理者は誰なのという
観点で絞り込まれたほうがいいのかなと思ったりするので、その辺の
考えを再度教えてください。
そして、71ページの
びわ湖・
カーボンクレジットについて、
一般質問等でもありましたけれども、どれぐらいの
取引高を目標とされているのか、その目標を教えてください。また、これはJ−
クレジットとの絡みで、J−
クレジットの
登録認証を受けることイコールになるのか、J−
クレジットの認証を受けなくても
滋賀県独自で
びわ湖・
カーボンクレジットというのを認証するのかという
辺りを教えてください。
そして、次が79ページの
造林公社ですけれども、今までから何度もですし、今も
今江委員が御
質問されたように、すごく大きなお金が出ていっています。そして、前の
常任委員会でも聞きましたけれども、いつまで続くんですかというと、すごく長い時間続くように思います。
一般社団法人滋賀県
造林公社の健全な経営の確保のための県の特別な関与に関する条例で
造林公社のほうにどのように指導というか関与するのか、その指導する内容はどのようにしているのかを教えてください。
そして最後に、82ページのラムサールびわっこ
大使事業です。
ラムサール条約を締結して、
琵琶湖と
西の湖、これは
世界的にも指折りのすばらしいものだと思うので、もっともっと発信を強化していくべきだと思うんですけれども、この辺について、今後、強化してほしいなという思いも込めてどういうふうに展開していくのか教えてください。
◎西村
環境政策課長 琵琶湖博物館に関しまして2点御
質問をいただきました。まず1点目が自家用車での利用が中心で
交通が不便であるということに関してですけれども、
バス事業者のほうと連携した
取組ですとか、そういったことはさせていただいておりますが、実態として
琵琶湖博物館に来られるのはマイカーで来られる、あるいは団体で
観光バスで来られるというのが中心になっています。そこに対しては今後もう少し有効な手だてがないのかということは検討させていただきたいと思っております。
それともう1点が、
コロナの
ステージごとの
入館制限をどう
対応しているのかどうかということですけれども、現状、入館の
制限といいますのは、
予約システムによりまして基本的には
完全予約制とさせていただいておりまして、館内にいる人数が最大で1,400人という
制限をさせていただいております。これは、適切な空間を確保するという人数でございますので、
ステージごとにその
対応を変えているということではございません。
◎
三和 琵琶湖環境部技監
水草刈取
事業の件について、各部局に
事業が分かれているという御指摘でございました。
水草、あるいは
侵略的外来水生植物も併せてですが、全体として
取り組んでいくべき
視点というのは必要だというふうに思っています。そのため
関係する各課が一体となってということで、
琵琶湖保全
再生課、自然
環境保全課、先ほど
中間水路の
下水道課、水産課あるいは流域
政策局と連携して、全体としては
水草等のクリーンアップ
事業という位置づけの中で県としては進めています。一方で
予算の獲得、あるいは
事業の性質上、例えばオオバナミズキンバイなどについては堆肥化などができない、処理の仕方が全く違うということもありますので、
対策スキームとしては大きく在来のもの、それと外来のものに分けて
取組を進めていく必要があるということであるとか、あるいは水産の視点から水産庁のお金を頂いて
事業を進めていくという
事業の性格上、水産課で進めるほうがより適切に進められるというような
事業の性格であるとか、流域
政策局も国土
交通省との
関係性の中で国庫を頂いてやっている
部分もありますので、そういう役割分担はさせていただいております。一方で、全体としてそれをどうマネジメントしていくかということは必要ですので、これについては今の全体のクリーンアップ
事業という位置づけの中で、例えば
水草についてはどういうふうに全体で刈り取っていったらいいのかというような
対策検討チームでの検討もしておりますので、いずれにいたしましても全体の視点は御指摘のとおりでございますので、それをどう役割分担して効率よく進めていけるのかという視点で今後とも進めてまいりたいというふうに思っております。
◎天野 温暖化
対策課長 71ページの
びわ湖・
カーボンクレジットの
関係で、どれぐらいの
取引高を目標にしているかということでございますが、現時点では特に目標という形では定めておりません。まずは、この
びわ湖・
カーボンクレジット制度につきまして、普及啓発をやっていきたいということで
考えているところでございます。
2点目のJ−
クレジットの絡みということでございますが、あくまでこの制度につきましては国のJ−
クレジット制度を活用していくということでございますので、国のJ−
クレジット制度の認証を受けたものを対象としているということでございます。
◎廣瀬
森林政策課長 造林公社の支援につきまして、いつまで続くのかということでございますけれども、平成元年に植栽したものが、80年の契約期間をもっておりますので、その分収造林契約の最終の契約が
令和50年となっております。そういった
関係からこの契約期間まで継続をする予定でございます。また、
一般社団法人滋賀県
造林公社の健全な経営の確保のための県の特別な関与に関する条例の仕組みについてですけれども、まずは経営に関する計画の策定につきまして、県が報告を受け、それに対して県議会に報告をさせていただいたその過程におきまして、県から指導、助言を行うということが1点です。もう
1つは、この計画を実行した後の経営評価を
造林公社が行います。その報告に対してさらに指導、助言を行うという仕組みになっております。
◎矢野
自然環境保全課長 ラムサール
関係ということでびわっこ大使の
事業はじめ、御関心をいただきましてありがとうございます。先日も報告会を駒井副
委員長と開催させていただきまして、そちらにも御参加いただきましてありがとうございました。このびわっこ大使の
事業はもう13年ずっと続いている
事業でして、当初参加された方はもう社会人になって、県の
職員になったりとかいろいろな専門的なところに就職されたり、県のリーダーとしての性質をもって社会人として羽ばたいていただいているような実績も出てきております。この
事業自体は引き続きしっかり進めて、若者のリーダーの育成という
観点とまた
ラムサール条約湿地である
琵琶湖を国内外にしっかりと発信するその
1つのシンボルとして、この
事業をしっかり進めていきたいと思いますし、大使の数についても既定の数がどうかというのは今先生方と
お話をさせていただいて、増やすことが可能かどうかも含めて検討したいと思います。このびわっこ大使の
事業を核としながら、それ以外の
ラムサール条約湿地としての
琵琶湖の価値の啓発というところをこれからいろいろなところで発信していきたいと思います。今年の
びわ湖の日の関連もございますので、そういったところに例えばびわっこ大使が出ていって発信できないかとか、そういったことも含めて
ラムサール条約湿地の価値というものをしっかり広げていきたいというふうに
考えております。
◆
白井幸則 委員 琵琶湖博物館ですけれども、任せたら放ったらかしということではなく、やっぱり人にたくさん来てもらってということを思っておられるんだったら、もっと敏感にいろいろどうやっているんだということをチェックしながら、
警戒ステージでも入ってくる人数が一緒、
注意ステージでも一緒というようなことではなく、若干ステージが下がったら緩和して少したくさん入っても大丈夫だよとか、いろいろとめり張りもつけながら、その辺はしっかりと
対応していってほしいなと思います。これから検討するということですけれども、公共
交通機関をもっともっと増便してもらうというのも方法ですし、今、
琵琶湖文化館を浜大津のところに建設しようかという動きがありますよね。あそこを拠点として、そして県内のそれぞれのところにいざなうような計画をして、大津港から船の便でということもいろいろと検討されているようですから、そういったところとも連携しながら
琵琶湖博物館にも立ち寄ってもらえる、あるいはこれからだったら船の便が
琵琶湖博物館の揚陸施設のところにつけられるようにするとか、そういった新しいことも
考えて積極的に動いていただけたらなと思います。
そして、
びわ湖・
カーボンクレジットの件ですけれども、目標はありません、J−
クレジットを活用したものしか認証できませんというのだったら、邪魔しているというとおかしいけれども、こんないらないことをしなくてもいいのではないかなと思います。目標を持たないということは、どこにいくか行き先を決めないで
取りあえず電車に乗ります、上りか下りかは分からないけれどどっちかに走りますというようなことで大事なお金を使うんだったらもうやめてしまったほうがましです。でも
予算を取ってやるんだったら、せめて目標は持って、J−
クレジットとの兼ね合いをどうするのか、そしてどういった効果を狙うのかとか、せめてそれぐらいのことは今からでもしっかりとやってスタートさせてほしいなと思います。
そして最後に
造林公社ですけれども、
令和50年まで続くと言いましたけれども、県はしっかりと県民目線に立って、
造林公社に対して言うべきことは言う。どうも今までからの課長の
お話など、
造林公社を存続させることありきで、
造林公社目線でいろいろな判断があるようなことを心配してしまいますので、やはり県民目線でこれから毎年2億円を超える出捐金が
令和50年まで続くというのは、県民にしたらあり得ない話ではないですか。これをどういうふうにして早期に解決して、収束させるのかという視点に立ってしっかりと関与して指導、助言をしていただけるようにしてほしいなと思います。
造林公社のところだけもう一回お返事をください。
◎廣瀬
森林政策課長 現在、
造林公社の運営は県財政に大きな影響を与えるということは十分認識して
考えております。今の出資金の2億円のことにつきましては、平成30年から
令和元年におきまして公社造林のあり方検討会を2年間かけて行いました。そこにおきましても、
造林公社の果たしている役割、これは当然今の借入金の返済に基づく木材の生産販売による経営の改善というのはあります。そのほかに大きなものとして、公的
管理森林が持っている公益的機能をしっかり発揮させるという役割、そして
滋賀県における林業の牽引役としての役割、そういったものを併せ持った中で、どういうふうにして
造林公社を経営指導していくのかということを
整理しております。仮にこの分収造林契約というものをほかの方がやるというふうにしても、同様に相当なコストがかかると思っておりますし、経営
管理をこういった状態で引き受けるところというのは本当になかなかありませんので、やはり公的なところがそれをしっかりと
管理するという上では同様のコストがかかるというふうに思っております。ですので、この経営の改善におけるところは日々合理化を図り、プラス経営改善を図れるような努力、県として指導助言をこれからもしてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◆
白井幸則 委員 あり方検討会ということですが、いろいろな諮問
委員会とか何とか検討
委員会とかがあるけれども、結果として、結局事務局のほうがある程度案を出していって、これについてこういうふうにもんでくださいみたいなところありきになってしまっていたらいけないです。だから、あり方検討会で検討したからこうなんだだけれども、事務局の
考えありきになってしまっていることを心配します。そして、今試算をという大切なキーワードを言ってくださいましたけれども、ぜひその試算というのをやってください。例えば分収造林契約で約束を守らないといけないからと言いながら、売ったお金の収益を半分ずつにしましょうと言っていたのを今1割と9割にしましょうってもう変えていっているわけではないですか。約束を守らないといけないと言っていても、もうそもそも守っていないということも自覚してもらって、では50年先に例えば木材が売れてあなたのところに50万円入るんだったら今50万円払うからもうこの契約をなしにしましょうというのも
1つの
考え方ではないですか。コストと
造林公社という組織を50年間存続させて分収造林の約束を守らないといけないという50年先に幾らかのお金を払わないといけないというそのコストとかをぜひ比較して試算してください。県民の大切なお金ですから、たとえ1円のお金も無駄にしないように
取り組んでいただけるようにお願いしておきたいと思います。
◆桑野仁
委員 簡潔に3点だけ教えてください。1点目が、先ほどまで
予算の
説明があって、81ページと82ページのところの自然公園等
管理事業で、緊急雇用
対策として
ホームページでの縦覧を行うとか、あと82ページでも同じように4番で緊急雇用創出
事業として早期の防除を図るということですけれども、この関連性について教えてください。緊急雇用
対策の
説明の中になかったかと思うので、お願いをします。
2点目が、鳥獣
対策のところで以前から
お話ししているヌートリアの
関係です。ヌートリアのところをどういう形で現状進めているのか、それと来年度どういう形で
考えているのかということを教えてください。
3点目が、77ページのところです。未来へつなぐ木の良さ体感
事業ということなんですけれども、たしか、県産材を使った施設に対しての補助
事業がありましたよね。それがこれに当たるのかという確認と、これではないのであれば
令和3年度幾ら
予算をつけているのか。それと
令和2年度の実績があれば教えてください。
◎矢野
自然環境保全課長 まず、緊急雇用創出
事業関係の
予算ですけれども、こちらについては、新型
コロナウイルス感染症
対策ということで、
令和3年度についても緊急雇用
対策で
事業を実施するということで、県庁内で
予算全体を
取りまとめて位置づけをしているものです。特にこの自然公園の
関係と外来生物防除
対策事業につきましては、自然公園は公園区域図をこれまでは紙の資料で事務所、県庁に来ていただいて確認していたものを
コロナ対策ということもございますので、電子化をしてウェブ上で確認できるようにするという
事業です。こちらを委託
事業で行う際に新規雇用も含めて委託
事業者に雇用していただくことによって雇用
対策という位置づけも加えたもので
事業を進めたいというふうに
考えています。外来生物防除
対策事業につきましても、こちらはヌートリアの件も御
質問いただきましたが、まさに
外来水生植物対策、これまで
予算を投入してやってきたんですが、それ以外のヌートリア等の
外来種対策について、なかなか体制と
予算とが難しいところで今年度市町に被害
状況などのアンケート
調査を行ったりはしていたんですけれども、まだそれに対して効果的な
対策ができておりませんでした。こちらについて委託
事業で県内のヌートリアも含めた
外来種がどれほど生息しているかというところを来年度しっかり
調査をさせていただきたいと思います。そこに充てる
事業として委託
事業者に新規雇用をお願いして雇用創出というところも含めた
事業で来年度行いたいというふうに
考えているものです。
◎大塚 森林
政策課県産材流通推進室長 先ほど御
質問いただきました未来へつなぐ木の良さ体感
事業でございますけれども、その中に今、木の香る淡海の家推進
事業ということで家の
事業の
関係、あと
びわ湖材利用促進
事業ということで、先ほど
委員が言われました木造公共施設等への助成という
部分も入っております。これにつきましては、今こちらに書いておりますのは、両方合わせた数字ということでございますけれども、大体来年度につきましては
予算的には
びわ湖材利用促進
事業という中で約6,000万円程度を予定しております。補助率につきましては、木造公共施設に関しましては3分の2以内ということでございますので、その中で1か所当たり上限がございまして、木造に関しては
1つの上限1,000万円という形で、内装木質化の場合につきましては上限500万円というような形でさせていただいております。実績につきましては、今年度は全部で5か所をやらせていただきました。
◆桑野仁
委員 ヌートリアの件は昨年からいろいろと
お話をしていたので、まだそんなに被害は出てきていないとは思っているんですけれども、やはり生息
調査も含めて早急に確認と
対応策を
考えていってもらわないといけないと思っているので、今の
予算のところできっちりと
調査をしていただいて進めていただきたいと思います。
別件で、先ほど
今江委員が
お話をされた内湖ですね。僕もこの内
湖再生全体ビジョンを読ませてもらっているんですけれども、平成25年にできたということで、確か8年目ですか。その間、見直し等はされているんですか。というのは、湖西のほうにもいろいろと内湖があります。堅田内湖、乙女ヶ池、それから貫川内湖、もろもろあるんですけれど、僕も一通り、一遍見に行かせてもらったんですけれども、やっぱり地元の人たちに任せっきりのようなところがある気がしてならないので、もっと積極的に課題等を聴取しに行くとか、聞きに行くとかという方向性というのは
考えていないのでしょうか。その
辺りを1点お願いできますか。
◎
三和 琵琶湖環境部技監 基本的には、例えば
西の湖については、地元からいろいろな
お話もいただいて、
調査、
対策につなげていっています。
今
お話にありましたように県から積極的にという形では今まではやってきておりませんけれども、具体に
地域の方々から何かしらのお声を頂きましたらそれに応じて何ができるのかということは
考えてまいりたいというふうに思います。過去には内
湖再生全体ビジョンをつくったときに幾つかのモデル的なところで内湖の
再生に関して
地域で
話合いをしていただいて、それを
対策につなげていったという例もありますので、最初の取っかかりというところについては、我々も把握できていない
部分があるかと思いますので、
お話をいただいた中で
個々に
対応していくということになるのかなというふうに思っています。
◆桑野仁
委員 特に堅田内湖は読ませていただいたらやっぱり堅田漁業協同組合に掃除等をお願いしているということが書いてあったんですけれども、今は別の組織が出来上がっていて、多分
お話したかなと思うんですが、堅田の内湖自体は
再生をしていきたいという
お話が今出てきてはいるんですね。やはりそういうところはある程度協力をいただきながら進めていきたい、できるだけ県と
地域と協力をしていきながら検討させていただきたいなと思っているんで、また技監よろしくお願いします。
◆今
江政彦 委員 合併浄化槽のいわゆる更新の補助金についていろいろと本
会議でも
質問があって、国の制度がついてこないということで、県の財政
状況を
考えて厳しいというのは分かるんですが、いわゆる国への要望としては県としても、もちろんしているんだけれども、全国
知事会とか、あと全国
環境整備
事業協同組合連合会などは気張って合併浄化槽の推進などを言っておられるので、
民間ともしっかり連携して、早く国が腰を上げてくれるようにすると県も何とかついていけると思います。その辺をしっかり
令和3年度以降、要望活動をお願いします。要するに
滋賀県だけが言っていても駄目だと思うので、全国
知事会とか
民間の全国
環境整備
事業協同組合連合会と連携して、ぜひとも進めて、国に制度復活してもらうようにちょっと努力してほしいと思います。今でもいろいろやっていると思うんですけれど、お願いします。
2 議第5号
令和3年度
滋賀県林業・木材産業改善資金貸付
事業特別会計
予算について
(1)
当局説明 中田琵琶湖環境部次長
(2)質疑、
意見等 なし
3 議第13号
令和3年度
滋賀県
琵琶湖流域下水道
事業会計
予算について
(1)
当局説明 中田琵琶湖環境部次長
(2)質疑、
意見等
◆
白井幸則 委員 予算の概要の85ページで教えてください。湖南中部処理区の水処理設備改築更新工事などで、90何億円という
予算がありますけれども、湖南中部の処理施設については3号炉の更新を
考えておられるということですが、この件について進捗はどの程度か教えてください。
◎太田
下水道課長 湖南中部処理区の3号炉につきましては、現在設計を進めているというところでございまして、来年度は詳細設計というような形になっています。また、湖南中部処理区の水処理設備改築更新
事業とかですね、これは水処理のまさに2系の耐震のところなので、これはちょっと3号炉ではないというところではございますが、やはり耐震化が必要ということもありましてここに記載をさせていただいているというところです。
◆
白井幸則 委員 予算のことを聞いているんで、設計でどれぐらいの
予算を取っているんですか。
◎太田
下水道課長 設計で来年度8,000万円という形で計上しているところです。
◆
白井幸則 委員 3号炉の件については古くなったので、更新しますということは以前にも聞かせてもらったんですけれども、この湖南中部の処理場というのは、人工的に造成した人工島のところにあるということで、実は昭和40年代、
滋賀県は
環境の先進県たるべく下水処理を頑張って
取り組まなければならないという背景の中で、矢橋の帰帆のところを造成してやられたわけですよね。矢橋の帰帆というのは、今申し上げたとおり、近江八景の
1つに数えられる景勝地だったわけです。そして、「急がば回れ」ということわざの語源にもなっているような全国的にも知られるような場所だったわけです。そこに、埋立てをして下水処理場、浄化センターを持ってくるということで、当然のことながら地元からは反対運動が起こって、そして何とかそれだけは堪忍してくれ、イメージも悪くなるし、臭いとかそういったことも心配だし、
水質が悪化するのも心配だし、先ほど言ったように近江八景の
1つに数えられているそこの目の前に埋立てをしてもらったら嫌だといって反対期成同盟が起こったわけですよね。その代表をされていた方が先月高齢でお亡くなりになられました。その方もやはり晩年までこの下水処理場のことを気にかけながら、心配しながら今でも若い人たちがこのことについて頑張って
地域の
環境をよくするためのことを忘れないでほしいということをおっしゃっていたようなところなんです。今、悪いですけれども、3号炉が古くなったから、ちょっと新しいのに変えますって、そんな安易な
考えで交換しますという、そんなことは思わないでほしいんです。やっぱりそういう歴史があって、地元の
皆さんにも多大な迷惑をかけながら協力いただきながらやってきた、その中で昭和48年の10月8日に地元と幾つかの約束事をして、そしてそれがいまだに守られていないことが何項目かあるわけです。臭いがするから、高性能の覆蓋にしてくれということ、そして
水質が悪くなるから強制的に水が流れるようなこともやってくれ、そして、
水質のこともあるけれども、水深2メートル以上を必ず確保しておいてくれなどがあって、県のほうは全てちゃんとやりますという返事をして、そして
滋賀県のプロジェクトXではないですが、
滋賀県あげての一大プロジェクトなんだ、だから協力してくれということで地元の
皆さんもそれなら協力させてもらおうという流れの中で今日まできているわけなんです。ただ古くなったから新しいものと交換しますということではなしに、では、それはそれでいいけれども、地元と約束して何十年も守られていないこと、このことについてはどうしてくれるんですかという思いがやっぱり湧いてきますよね。その辺もちゃんと配慮してほしいのと、そして今度どんな炉にされるか分かりませんけれども、こういう形式でいきたいという答申をされていますよね。答申というのは平成31年、平成のときに審議してもらって、そしてこういった方式でよかろうということをしていますけれども、それから後で
令和2年の1月には
三日月知事が“しがCO2ネットゼロ”ムーブメントのキックオフを宣言されたり、温暖化に関連することであったり
滋賀県のエネルギービジョンであったり、あとはゼロエミッションとか様々な
取組との整合性を
考えたときに、答申で3号炉はこの形でいきますよと一旦はしたけれども、それから後に大きく温暖化
対策に関することとかも変わってきているんで、再度その答申にとらわれずに、点検をする必要があるのではないかなと思うんですけれども、その辺のこの2点についてどのように
考えていますか。
◎太田
下水道課長 まず湖南中部処理区の3号炉につきましては、答申をいただきまして、メタン発酵プラス固形燃料化ということでございます。こちらについては、CO2 ネットゼロですとか、またゼロエミッション、これは出したものをほかのところで使う、そして埋立てを減らしていく、そういったところにも当然合致していくものというふうに
考えています。湖南中部浄化センター3号炉の先ほどの8,000万円という話は更新
事業の詳細設計というところを予定しているというところです。また、別途、下水汚泥の有効利用につきましては、85ページのところにもちょっと書かせていただいておりますが、先進事例なども踏まえながら実績や適応性、技術確度等を
考えていくところでございます。やはり技術につきましては、技術の実績とか安定的な処理の継続性なども配慮していかなければいけないということもございますので、こういった下水、バイオマス利活用検討
事業というところの中で、先ほどCO2ネットゼロですとか、またゼロエミッションですとか、そういった検討を進めていく業務も予定しているということでございます。これらの検討の結果ですとか、各処理区の特性、更新のタイミングなどを踏まえて更新
事業を実施していくということが大事だというふうに
考えているところです。
◎岩崎
琵琶湖環境部技監 下水道の過去の地元とのいろいろな覚書、たくさんいろいろとお願いをさせていただいた中で、下水道
事業をこうして進めさせていただいております。そういう中でやはり我々携わるものとしましては、決してそういうことをひと時も忘れることなくしっかりと
取組につきまして、常にどういった
対応が最適であるのか、今後どういうふうにしていったらいいのかということも含めて、
考えながら
事業を進めてまいりたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◆
白井幸則 委員 ありがとうございます。忘れていないということですけれども、具体的にアクションが見えてこないと、
予算に載ってこないと何も
考えてないのかなと思ってしまうではないですか。だから、そのように今おっしゃっていただいたんだから、速やかにどういう形で
取り組むんだ、約束事をちゃんと守るためにどういうふうにして
取り組んでいくんだということを見える形でしっかりと表していただけたらなと思います。そして、今言いましたけれども、地元の
皆さんがこの
事業に協力しようと言って折れた一番の理由は、
滋賀県上げての一大プロジェクトだからこそという県庁の方々の熱意に負けて、それならという思いで重い腰を上げて一歩踏み出してくださった、そして合意に至ったわけですよね。だから、言いたいのは、今太田課長が言ってくださったことはよく分かりますけれども、地元の感覚としたら、古くなったから新しく変えるというものではないんです。やはりこれから最新の技術を
取り入れて、そして
滋賀県が今は
環境先進県とは言えなくなってきていますけれども、もう1回
環境先進県と言われるような
滋賀県にするために新しいこういった技術を
取り入れてやりたいんです、例えばそういう意気込みとか、この第2期の中期のビジョンにも載せておられますけれども、新しい技術を開発して
滋賀県から
世界に打って出るためにこういったプラントに
取り組んでやっていきたいんだっていう、そういうものが欲しいわけですよね。他の県がやっていて実績もあって安定的ですから、十番煎じ二十番煎じでやります、だから古いものを交換するっていうただそれだけの思いで終わってほしくないという地元の思いがあって、更新するんだったらこの機会にもう1回
滋賀県が
環境先進県として胸を張れるような
取組をしたい、あるいはこの下水道の
事業を通して、
世界で途上国の困っている人たちのためにこの技術を提供するために最新の技術に
取り組みたい、これぐらいの意気込みは欲しいわけですよ。だから点検したらどうですかということを言っているんですけれども、よろしくお願いしたいなと思います。
○竹村健
委員長 それでは、今も
白井委員のほうからありましたけれども、この下水道の建設
事業に関しましては、今後ますます
環境や
地域循環への
対応が強く求められると
考えますので、下水汚泥の利活用についても幅広い視野と常に最新の実績と
調査をして、
滋賀県にあった方式を検討するよう申し入れたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
閉会宣告 11時37分
県政記者傍聴:京都
一般傍聴 :1人...